「乾杯」――同じメロディー、違う言葉
このアプリを作っているYuzuです。
皆さんは、ワイン・ワイン(Y Wine/ဝိုင်ဝိုင်း)の「ဖြေသိမ့်လိုက်」という曲を知っていますか?
ミャンマーでは、とてもよく知られている曲だそうですね。
私はこの曲を初めて聴いたとき、
「あれ……?」
と思いました。
どこかで聴いたことがある。
というより、このメロディー、知っている。
日本の歌手、長渕剛さんの「乾杯」でした。
「乾杯」は日本でもとても有名な曲です。
結婚する友人のために作られた、と語り継がれている歌で、結婚式や人生の門出などで長く歌われてきました。
ところが、ミャンマーの「ဖြေသိမ့်လိုက်」を知って、さらに面白いと思ったことがあります。
同じメロディーなのに、歌っている内容は同じではないのです。
日本の「乾杯」は、新しい人生を歩き始める人の幸せを願う歌。
一方の「ဖြေသိမ့်လိုက်」は、つらいことや失敗を経験した友人に、
「人生には良いときも悪いときもある」
「これからまた歩いていこう」
と寄り添い、励ますような歌です。
同じメロディーなのに、違う物語。
似ているところ
でも、よく考えてみると、二つの歌には似ているところもあります。
それは、
「大切な人のこれからが、幸せであってほしい」
という気持ちです。
結婚して新しい道を歩き始める友人。
つらいことがあって、それでももう一度歩き始める友人。
置かれている状況は違っても、その人のこれからを応援する気持ちは、どちらの歌にもあるように感じます。
国が変わり、言葉が変わり、歌詞まで変わっても、人を思う気持ちは意外と似ているのかもしれません。
日本で生活していると、
「日本人の考え方がよく分からない」
と思うこともあるでしょう。
反対に、日本人もミャンマーの人の考え方を知らず、
「どうしてだろう?」
と思うことがあります。
でも、言葉や習慣を一つずつ知っていくと、
「やり方は違うけれど、考えていることは案外同じだった」
と気づくことがあります。
私は「乾杯」と「ဖြေသိမ့်လိုက်」を知って、そんなことを少し感じました。
もし職場に音楽が好きな日本人がいたら、
「この曲、ミャンマーでも有名ですよ」
と話してみても面白いかもしれません。
もしかすると、一つの歌から会話が始まるかもしれませんね。
言葉が完璧に通じなくても、一緒に知っている歌がある。
それだけで、少し距離が近くなることもあります。
日本の「乾杯」と、ミャンマーの「ဖြေသိမ့်လိုက်」。
同じメロディーを聴きながら、それぞれの国でどんな思いを込めて歌ってきたのか。
ぜひ一度、聴き比べてみてください。